2008年05月01日(木)
白日会事務局の要望を受け入れることにした顛末
先日から、私が書いた文章に対して応援や励ましやご心配のメールや電話を頂き、いろいろと考えさせられた。
公募団体からのクレームがあったことで、対応に追われてしまったことは業務に支障をきたすので、早い段階で終息させる必要があると考え、誤解を解くべく事務局の方と話合いをした。
以下がその顛末で、結果的に要望を受け入れる形をとり、文章を削除することにしたので、その前に説明責任があると考え、ここに記すことにした。
問題とされた文章「コレクターの思いをカタチに」はA.C.A.のページの下部に掲載。
→ http://artis-web.jp/aca/index.html
元々の文章は生活の友社から依頼を受けて寄稿したもので「アートコレクターNo.8」に掲載されている。
→ http://www.tomosha.com/collector/index.html
白日会事務局から訂正を求められていた箇所は、
>有名な公募展で受賞した作家の現在の活動を見ても、公募団体が作家を後押ししている様子が伺えない。
>例えば、マーケットに近いとされている白日展でさえも、近年の白日賞受賞作家の殆どが現在のマーケットでは活躍していない。
という行。
事務局からの主な指摘は、
・白日会は公募団体の中でも特に若手作家の育成に力を入れているので、事実とは異なる
・マーケットの範囲が不明確である上に、活躍している人の方が多いので、事実とは異なる
・業界での認知度の低いArtisの偏向であり、狭い世界での見解を流布することを遺憾に思う
といった内容であった。
Artisの私見であることは間違いないし、私の文章力の欠落により一般の方が読むと誤解を招くことになりかねないと思い、白日会事務局に対して下記の内容の申し入れをした。
>お世話になります。
>昨晩は、メールを頂戴し、誠にありがとうございました。
>返信させていただきましたが、更なる誤解を生むことになるのを避ける為にも、
>一度、私がお伺いして、意見交換の場を設けて頂きたいと思い、再度メール致しました。
>アプローチの仕方は違っても、白日会をはじめ、公募団体・所属作家の意識の向上が
>この日本の美術業界の発展へ繋がるものと思っております。
>私がいろいろ書くことが、単なる公募団体批判と受け止められることは、本意ではありません。
>それぞれの立場の方が、それぞれに尽力されている姿を私も存じ上げておりますし、その方々に対して敬意を持っております。
>今回のご意見もその思いからだと思っておりますので、真摯に受け止めている次第です。
>顔を見て話合えば、誤解は解けるものと確信しておりますので、
>お忙しいこととは存じますが、一度お目にかかって我々の思いをお話させて頂ければ幸いです。
結果、担当者から電話を頂き、約1時間話し合った。
主に私から申し上げた点は下記の通り。
・そもそも白日展を侮辱する意図は毛頭なく、注目度の高い公募団体で、かつ有望な新人を輩出している団体の代表格として取り上げたこと。
・白日賞受賞作家の注目度が高いという前提で、コンテンポラリーも含めたマーケットでの活躍においては注目されている作家が少ないということ。
・昔から私は白日展のメンバーの個展を積極的に手がけてきていて、白日展に対しては思い入れがあるということ。
・過去に私といっしょに仕事したことのある白日会のメンバーの方々に私の活動や考え方を聞いて頂ければ誤解が解けるということ。
・マーケットでの活躍を目的とした団体でないことを理解していること
・当BlogやHP、美術誌からの依頼されて出稿した内容に関しては全て私(あるいはArtis関係者)の個人的な見解であるということ。
上記の内容以外にも、多岐に亘り話し合った。
美術業界をとりまく環境についても勉強になったし、認識を改める点が多々あった。
お互いの意見を話し合っているうちに、事務局の方の熱い思いがひしひしと伝わって来た。
若手作家の育成に尽力されている様子や、具体的な活動内容まで懇切丁寧に話して頂き、認識を改めると共に、感激した。
アプローチの仕方は違えど、若手を応援する気持ちは同じであることを確信したのであった。
Artisの私見が、あたかも世間一般の方が思っていることを代弁しているかのような表現だったことを深く反省し、
今後もArtisらしい若手作家を応援する活動をしていくことで、本件に関する誤解を解消していこうと思う。
一番懸念していたことのひとつである「この一連の誤解によりArtisのメンバーが白日会で冷遇されるのでは?」ということに対しては、
「このことでArtisの作家を白日会で冷遇するようなことは一切しないと約束します。むしろ今後、白日会を担っていくであろう実力のある若者たちなので、活躍を期待しています。」
という心強いお言葉を頂戴し、事務局担当者の懐の深さに感銘を受けた。
今回、ちょっとした見解の相違から激論を交わすことになったわけだが、結果的にはお互いの思いを理解しあえる機会となり、思いは同じであるということを確認できたことが大きな収穫であった。
よくよく考えてみると、私たちのようなオープンして間もない小さくて無名なギャラリーが、日本を代表する公募団体のひとつである白日会から意見を頂けることは名誉なことである。
業界での認知度も低いとされるArtisにさえも、その活動と熱い思いをきっちりと説明して下さる白日会事務局の方の姿勢を見習わなければならないと思った。
また、メンバーに対しての期待感や真剣に向き合う気持ちを垣間見ることができて、心から感謝する結果となった。
当初は、言論の自由の侵害だと思っていたが、よくよく考えると、我々が為すべき活動においては、とても小さなことなので、白日会事務局からの要望を尊重し、該当箇所の記述を削除することにした。
なお、現在発売中の美術誌「アートコレクターNo.8」(生活の友社)http://www.tomosha.com/collector/index.htmlに全く同じ文章を掲載しているが、そちらは訂正しなくても良いというお許しを頂けたので、本件にご興味ある方は書店などでお買い求めの上、ご参照ください。
本家サイト【Artis神楽坂】はコチラ
公募団体からのクレームがあったことで、対応に追われてしまったことは業務に支障をきたすので、早い段階で終息させる必要があると考え、誤解を解くべく事務局の方と話合いをした。
以下がその顛末で、結果的に要望を受け入れる形をとり、文章を削除することにしたので、その前に説明責任があると考え、ここに記すことにした。
問題とされた文章「コレクターの思いをカタチに」はA.C.A.のページの下部に掲載。
→ http://artis-web.jp/aca/index.html
元々の文章は生活の友社から依頼を受けて寄稿したもので「アートコレクターNo.8」に掲載されている。
→ http://www.tomosha.com/collector/index.html
白日会事務局から訂正を求められていた箇所は、
>有名な公募展で受賞した作家の現在の活動を見ても、公募団体が作家を後押ししている様子が伺えない。
>例えば、マーケットに近いとされている白日展でさえも、近年の白日賞受賞作家の殆どが現在のマーケットでは活躍していない。
という行。
事務局からの主な指摘は、
・白日会は公募団体の中でも特に若手作家の育成に力を入れているので、事実とは異なる
・マーケットの範囲が不明確である上に、活躍している人の方が多いので、事実とは異なる
・業界での認知度の低いArtisの偏向であり、狭い世界での見解を流布することを遺憾に思う
といった内容であった。
Artisの私見であることは間違いないし、私の文章力の欠落により一般の方が読むと誤解を招くことになりかねないと思い、白日会事務局に対して下記の内容の申し入れをした。
>お世話になります。
>昨晩は、メールを頂戴し、誠にありがとうございました。
>返信させていただきましたが、更なる誤解を生むことになるのを避ける為にも、
>一度、私がお伺いして、意見交換の場を設けて頂きたいと思い、再度メール致しました。
>アプローチの仕方は違っても、白日会をはじめ、公募団体・所属作家の意識の向上が
>この日本の美術業界の発展へ繋がるものと思っております。
>私がいろいろ書くことが、単なる公募団体批判と受け止められることは、本意ではありません。
>それぞれの立場の方が、それぞれに尽力されている姿を私も存じ上げておりますし、その方々に対して敬意を持っております。
>今回のご意見もその思いからだと思っておりますので、真摯に受け止めている次第です。
>顔を見て話合えば、誤解は解けるものと確信しておりますので、
>お忙しいこととは存じますが、一度お目にかかって我々の思いをお話させて頂ければ幸いです。
結果、担当者から電話を頂き、約1時間話し合った。
主に私から申し上げた点は下記の通り。
・そもそも白日展を侮辱する意図は毛頭なく、注目度の高い公募団体で、かつ有望な新人を輩出している団体の代表格として取り上げたこと。
・白日賞受賞作家の注目度が高いという前提で、コンテンポラリーも含めたマーケットでの活躍においては注目されている作家が少ないということ。
・昔から私は白日展のメンバーの個展を積極的に手がけてきていて、白日展に対しては思い入れがあるということ。
・過去に私といっしょに仕事したことのある白日会のメンバーの方々に私の活動や考え方を聞いて頂ければ誤解が解けるということ。
・マーケットでの活躍を目的とした団体でないことを理解していること
・当BlogやHP、美術誌からの依頼されて出稿した内容に関しては全て私(あるいはArtis関係者)の個人的な見解であるということ。
上記の内容以外にも、多岐に亘り話し合った。
美術業界をとりまく環境についても勉強になったし、認識を改める点が多々あった。
お互いの意見を話し合っているうちに、事務局の方の熱い思いがひしひしと伝わって来た。
若手作家の育成に尽力されている様子や、具体的な活動内容まで懇切丁寧に話して頂き、認識を改めると共に、感激した。
アプローチの仕方は違えど、若手を応援する気持ちは同じであることを確信したのであった。
Artisの私見が、あたかも世間一般の方が思っていることを代弁しているかのような表現だったことを深く反省し、
今後もArtisらしい若手作家を応援する活動をしていくことで、本件に関する誤解を解消していこうと思う。
一番懸念していたことのひとつである「この一連の誤解によりArtisのメンバーが白日会で冷遇されるのでは?」ということに対しては、
「このことでArtisの作家を白日会で冷遇するようなことは一切しないと約束します。むしろ今後、白日会を担っていくであろう実力のある若者たちなので、活躍を期待しています。」
という心強いお言葉を頂戴し、事務局担当者の懐の深さに感銘を受けた。
今回、ちょっとした見解の相違から激論を交わすことになったわけだが、結果的にはお互いの思いを理解しあえる機会となり、思いは同じであるということを確認できたことが大きな収穫であった。
よくよく考えてみると、私たちのようなオープンして間もない小さくて無名なギャラリーが、日本を代表する公募団体のひとつである白日会から意見を頂けることは名誉なことである。
業界での認知度も低いとされるArtisにさえも、その活動と熱い思いをきっちりと説明して下さる白日会事務局の方の姿勢を見習わなければならないと思った。
また、メンバーに対しての期待感や真剣に向き合う気持ちを垣間見ることができて、心から感謝する結果となった。
当初は、言論の自由の侵害だと思っていたが、よくよく考えると、我々が為すべき活動においては、とても小さなことなので、白日会事務局からの要望を尊重し、該当箇所の記述を削除することにした。
なお、現在発売中の美術誌「アートコレクターNo.8」(生活の友社)http://www.tomosha.com/collector/index.htmlに全く同じ文章を掲載しているが、そちらは訂正しなくても良いというお許しを頂けたので、本件にご興味ある方は書店などでお買い求めの上、ご参照ください。
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